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第32回日本受精着床学会総会・学術講演会 会長
東京医科大学産科婦人科学教室 主任教授 井坂惠一 |
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このたび、伝統ある第32回日本受精着床学会総会・学術講演会開催にあたり、今、何が本学会に求められているのかを考えてみました。現在、世界中で医師、コメディカル主導による技術の進歩、構築がされており、不妊で悩むカップルに多くの福音をもたらしているのは言うに及びません。しかしその陰で、本来は自然の力で妊娠出来る妊娠力を埋もれさてしまっていることも否定できません。そこで今回のテーマを「Back to 1978」としました。本学会会員であれば、すぐにピンとくると思いますが、1978年は、かの有名なRobert Geoffrey Edwards博士とPatrick Steptoe医師により世界初の体外受精ベイビーLouise Joy Brownが誕生した年で、批判も含め、世界中から注目を浴びました。それから36年が経過し、不妊症のカップルはますます増加しております。体外受精・胚移植は不妊治療において一般的な選択肢として考えられる環境となってきましたが、一方で卵子・精子の提供など第三者介入の医療課題も山積しています。本学術大会では、「1978」の原点に立ち返り、再び検証することで、生殖医療の新たなる一歩を踏み出したいと考えます。
学術プログラムでは、特別講演、招請講演、教育講演に国内海外からご高名な演者をお招きし、生殖医療に関わる様々なお話を聞かせていただき、今後の医療につなげていきたいと思います。
また、有意義でより実践的なシンポジウム・ワークショップも多数企画しております。
さらに、市民公開講座を同時開催し、不妊に悩む一般市民の方々へわかりやすい情報を伝達したいと思います。
最後になりますが、昨年同様のクールビズで、猛暑の東京を乗り切り、会期中はノーネクタイ・上着なしの軽装でお過ごしください。皆様のご参加を心よりお待ちしております。 |
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2014年(平成26年)1月吉日 |
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